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YC175

 私とほぼ同い年です。

数年放置してあったそうですが、持ち主はよく来られる達者な方でご自分で整備をされて走っていたそうですが、エンジンを止めた後再始動しなくなったそうで引き取りをして修理することになりました。

再始動しない原因はプラグキャップの不良で簡単に修理できたのですが、試運転しているとオーバーフローしだしました。

 先ずはフロートバルブを掃除してみます。

 

 ミクニがライセンス生産したアマルのモノブロックキャブレター。

このキャブレターは分解せずともフロートバルブが取り外せます。便利です。

外して掃除し、漏れはないか確認しました。

漏れが無いので取り付けましたが、オーバーフローが止まりません。

分解するしかありません。

開けてびっくりです。

 約70年使われたと思われるフロートです。

ティクラーで押された所が凹んで穴が開いていました。

70年近く使うとこんなことがおこるんですねぇ。

フロートを振るとチャプチャプとガソリンの音がします。

 修理するには穴をふさがなくてはいけません。

穴を下にしてハンダゴテで温めてみます。

勢いよくガソリンが出てきます。

冷やしたり温めたりしてガソリンをだします。

 さて、ガソリンは出しましたが何で穴を塞ぐか。

穴の空いた真鍮のフロートははんだで塞ぎますが、今回はティクラーで押すところなので、はんだではすぐに穴があきそうです。真鍮版をあててはんだ付け?

さて面倒そうです。すぐにする気になれません・・

コーヒーを飲んでチョット休憩・・・と思ってコーヒーを淹れに行く途中でメグロK2が目にとまりました。

「そういやこのオートバイはミクニの代わりにアマルのモノブロックを使ったな。このフロートが使えるんやない?」

と分解してみました。

 

 

当たりです。

左がアマル、右が今回穴の空いたミクニ。

早速交換して走ってみましたが、問題なし。

 

 キャブレターとは関係無いですが、キャブレター廻りのカバーです。

左右同じようなものが付いています。

 上のカバーの裏側ですが、なんとFRPのようです。

純正でこうだったんでしょうか?誰かが作ったんでしょうか?

純正部品とすればずいぶんと手間のかかる部品ですし、誰かが真似をして作ったのであれば、作った方はこのオートバイへの情熱凄いものがあるようです。

 たまに古いオートバイを修理すると思う事ですが、プロと言われるオートバイ屋さんより、素人の「オタク」のほうが丁寧で見事な修理をされていて、いまだに「なるほど。」と勉強させられます。